転職エージェントは未経験でも利用できる?

転職エージェントは未経験でも利用できる?

転職エージェントは、未経験でも利用できます。ただし、「未経験」が業界未経験なのか、職種未経験なのか、正社員経験がないという意味なのかによって、紹介される求人やサポート内容は変わります。

未経験者向けの求人を扱っているエージェントを選び、これまでの経験を応募先で生かせる形に整理することが大切です。希望する職種や条件によっては、転職エージェントだけでなく、求人サイトへの応募も組み合わせると探しやすくなります。

未経験でも転職エージェントを利用できる理由

転職エージェントは、経験者だけを対象にしたサービスではありません。登録後にキャリアアドバイザーへ相談し、経歴や希望条件に合う求人の紹介を受ける仕組みなので、未経験者向けの求人があれば利用できます。

たとえば、次のような人も相談の対象になります。

  • 別の業界へ転職したい人
  • これまでと違う職種に挑戦したい人
  • 正社員経験がない人
  • 第二新卒や、学校卒業後に就業経験が少ない人
  • ブランクがあり、再就職を目指している人

ただし、すべてのエージェントが同じ求人を扱っているわけではありません。経験者向けの求人が中心のサービスでは、未経験で応募できる求人が少ない可能性があります。

「未経験」の種類によって難しさが変わる

未経験転職では、何が未経験なのかを分けて考えると、自分に合う求人を探しやすくなります。

未経験の種類 意味 見られやすい点
業界未経験 職種は同じで、働く業界だけが変わる これまでの職種経験を新しい業界で生かせるか
職種未経験 業界は近くても、担当する仕事が変わる 関連する経験や、仕事に必要な基礎スキルがあるか
業界・職種未経験 業界と職種の両方が初めて 仕事への理解、学ぶ姿勢、これまでの経験との接点
社会人未経験 正社員などの就業経験がない 就業意欲、基本的な仕事の準備、応募条件への適合

たとえば営業職の経験者が、別の業界の営業職へ移る場合は「業界未経験」です。営業の進め方や顧客対応の経験が評価されることがあるため、業界・職種の両方が未経験の場合よりも、経験を説明しやすい傾向があります。

一方で、未経験者を歓迎する求人でも、年齢、勤務地、資格、勤務経験などの条件が設定されている場合があります。登録できることと、希望する求人を紹介してもらえることは別に考えましょう。

未経験者が転職エージェントを利用するメリット

未経験で応募できる求人を探しやすい

自分だけで求人を探すと、未経験で応募できるかどうかを求人票ごとに確認しなければなりません。転職エージェントでは、登録時に伝えた経歴や希望をもとに、応募条件に合う求人を紹介してもらえる場合があります。

ただし、紹介される求人の数や内容は、経歴、希望条件、勤務地、求人の状況などによって変わります。登録すれば必ず希望どおりの求人が見つかるとは限りません。

応募書類や面接の準備を相談できる

未経験転職では、「なぜ職種や業界を変えるのか」「経験がないのに、なぜ自分を採用する価値があるのか」を説明する必要があります。

キャリアアドバイザーとの相談を通じて、これまでの仕事やアルバイト、学習経験などから、応募先で生かせる要素を整理できます。履歴書や職務経歴書の書き方、面接での伝え方について助言を受けられることもあります。

求人票だけでは分からない情報を確認できる場合がある

求人によっては、仕事内容や選考で重視される点について、担当者から補足を受けられる場合があります。未経験者を採用した実績や、入社後の教育内容などを確認できれば、応募するかどうかを判断しやすくなります。

ただし、確認できる情報の範囲はエージェントや求人によって異なります。分からない点は、応募前に具体的に質問しましょう。

未経験者が利用するときの注意点

希望条件を絞りすぎると求人が少なくなる

職種、業界、勤務地、年収、休日、勤務時間などの条件をすべて満たす未経験求人は、経験者向けの求人より少なくなることがあります。

最初に、次のように条件を分けておくと相談しやすくなります。

  • 譲れない条件:勤務地、雇用形態、勤務時間など
  • できれば満たしたい条件:年収、業界、福利厚生など
  • 応募先ごとに検討する条件:研修内容、仕事内容の細部など

条件を緩めるという意味ではなく、優先順位を決めることで、紹介された求人を比較しやすくなります。

経歴を事実と違って伝えない

未経験であることを隠したり、経験があるように伝えたりしてはいけません。紹介される求人とのミスマッチや、選考中の確認で問題になる可能性があります。

経験がない場合は、「未経験だが、これまでの何を生かせるか」「不足している知識をどう学んでいるか」を伝える方が適切です。

紹介を断られることもある

転職エージェントに登録できても、希望条件に合う求人がない、応募条件を満たしていないなどの理由で、求人紹介を受けられない場合があります。

これは、未経験者が転職できないと決まったという意味ではありません。別のエージェントや求人サイト、企業の採用ページなどでは応募できる求人が見つかる可能性があります。

複数のサービスを使う場合は応募状況を管理する

複数のエージェントを利用すると、求人の選択肢を増やせる一方、同じ企業へ重複して応募するおそれがあります。応募した企業名、応募日、担当者、選考状況を一覧で管理し、同じ求人への重複応募を避けてください。

未経験者が転職エージェントに相談する前の準備

完璧な職務経歴書を作ってから登録する必要はありません。ただし、次の内容を整理しておくと、未経験でも経験の生かし方を相談しやすくなります。

  1. 希望する業界や職種を、決まっている範囲で書き出す
  2. これまで担当した仕事や業務を、具体的な作業単位で整理する
  3. 扱えるツール、資格、語学力などを確認する
  4. 成果だけでなく、工夫したことや周囲と協力した経験も整理する
  5. 転職理由と、未経験の仕事を選ぶ理由を分けて考える
  6. 勤務地、雇用形態、給与、勤務時間などの希望条件に優先順位を付ける

たとえば事務職が未経験でも、接客での顧客対応、営業での資料作成、アルバイトでの新人指導などが、応募先で生かせる場合があります。経験の職種名だけで判断せず、実際に行った業務を振り返りましょう。

未経験者は転職エージェントと求人サイトをどう使い分けるか

転職エージェントは、求人紹介や応募書類・面接の相談を受けたい人に向いています。自分の経験をどの職種で生かせるか分からない場合にも、相談先の一つになります。

求人サイトは、公開されている求人を自分で比較し、応募先を自分のペースで決めたい人に向いています。エージェントから紹介される求人が少ない場合や、企業へ直接応募したい場合にも利用できます。

使い方 向いている人 確認する点
転職エージェント 相談しながら応募先を決めたい人 未経験求人の取り扱い、希望地域、サポート内容
求人サイト 多くの求人を自分で比較したい人 応募条件、仕事内容、研修や経験要件の記載
企業への直接応募 応募したい企業が決まっている人 企業の募集要項、応募方法、選考条件

どれか一つに限定する必要はありません。ただし、同じ企業へ重複応募しないよう、応募状況は一元管理しましょう。

未経験で転職エージェントを利用するときの結論

転職エージェントは未経験でも利用できます。重要なのは、未経験者向けの求人を扱っているかを確認し、業界未経験・職種未経験など、自分の未経験の範囲を正確に伝えることです。

まずは希望する職種と、これまでの経験で生かせそうな業務を整理して相談しましょう。紹介求人が希望と合わない場合は、条件を見直したうえで、別のエージェントや求人サイトも組み合わせて探してください。