20代女性の転職回数を履歴書に書くとき、回数だけをまとめて書く必要はありません。履歴書の職歴欄に、勤務した会社名・入社年月・退社年月を時系列で正確に記載します。転職回数が多くても省略せず、職務経歴書で経験や転職理由を補足すると、採用担当者に経歴を理解してもらいやすくなります。
なお、履歴書の書き方に20代女性だけの特別なルールはありません。年齢や性別よりも、経歴に一貫性があるか、応募先で活かせる経験があるか、退職理由を説明できるかが重要です。
履歴書に転職回数を書く欄はある?
一般的な履歴書には、「転職回数」を合計して記入する専用欄はありません。職歴欄に、これまでの勤務先を一社ずつ記載します。
たとえば、大学卒業後に3社で働いた場合、最初の会社から現在または直近の会社までを、入社・退社の年月とともに書きます。転職回数は、通常は「勤務した会社の数から1を引いた回数」と考えられますが、採用担当者や求人企業によって数え方が異なる場合があります。
職歴欄の記載例
以下は、説明のための仮定例です。
2021年3月 〇〇大学〇〇学部 卒業 2021年4月 株式会社A 入社 2023年6月 一身上の都合により退職 2023年7月 株式会社B 入社 2025年2月 一身上の都合により退職 2025年3月 株式会社C 入社 現在に至る
この仮定例では、勤務先が3社あるため、一般的には転職回数は2回と考えられます。ただし、履歴書には通常「転職2回」とだけ書くのではなく、職歴の経過を記載します。
職歴は省略せず、時系列で正確に書く
転職回数が多く見える場合でも、在籍した会社を意図的に省略しないことが大切です。入社年月と退社年月がつながらないと、空白期間や経歴を隠しているように受け取られる可能性があります。
職歴は、原則として古い勤務先から新しい勤務先の順に書きます。会社名は正式名称を使い、株式会社を「(株)」と略さないようにします。退職した場合は「一身上の都合により退職」、現在も勤務している場合は「現在に至る」と記載します。
- 入社・退社年月を実際の在籍期間に合わせる
- 勤務先の正式名称を書く
- 正社員、契約社員、派遣社員など雇用形態を必要に応じて記載する
- 在籍期間が短くても、原則として職歴から外さない
- 最後に「以上」と書く
短期間で退職した会社も履歴書に書くべき?
雇用保険や社会保険の手続きが発生するような職歴は、短期間でも基本的に記載します。数週間や数か月で退職した会社を省略すると、履歴書の職歴と入社後の手続きに不一致が生じる可能性があります。
アルバイトや短期の仕事については、応募先に関係する経験か、職歴の空白を説明するために必要かという基準で判断します。ただし、正社員として勤務した会社や、採用後の確認で分かる可能性がある経歴は、安易に省略しないほうが安全です。
短期離職がある場合は、履歴書で長い説明をするよりも、職務経歴書や面接で「何が合わなかったのか」「次の職場で何を重視するのか」を簡潔に説明できるよう準備します。
転職回数が多い場合の履歴書のまとめ方
転職回数が多いときは、職歴を正確に書いたうえで、応募先に関係する経験が伝わるように整理します。履歴書の職歴欄だけで詳しく説明しようとすると、文字が小さくなったり、要点が分かりにくくなったりします。
職務経歴書で経験を整理する
職務経歴書には、各社で担当した仕事、身につけたスキル、実績を記載します。転職先が複数ある場合は、会社ごとの記載に加えて、経験職種やスキルごとにまとめる方法もあります。
たとえば営業職への応募なら、勤務先の数を強調するのではなく、次のような共通点を示します。
- 複数の会社で顧客対応を経験した
- 新規顧客への提案と既存顧客のフォローを担当した
- 営業事務や販売職の経験を通じて、相手の要望を聞く力を身につけた
職種が変わっていても、応募先で活かせる共通する経験を見つけると、転職回数だけでなくキャリアの積み重ねとして伝えやすくなります。
転職理由は前向きな事実に置き換える
転職理由は、前の会社への不満をそのまま書くのではなく、退職に至った事実と、次の職場で実現したいことを分けて説明します。
| 避けたい表現 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 人間関係が悪かった | 周囲と連携しながら業務を進める環境で、より力を発揮したい |
| 仕事がつまらなかった | これまでの経験を活かしながら、より専門性を高めたい |
| 残業が多すぎた | 長期的に安定して働き、継続的に成果を出せる環境を希望している |
ただし、事実と異なる理由を作る必要はありません。退職理由を隠すのではなく、応募先で同じ問題が起きないように、転職先に求める条件と自分の行動を説明することが重要です。
20代で転職回数が多いと不利になる?
転職回数だけで採否が決まるとは限りません。20代の場合は、これまでの経験に加えて、今後の成長可能性や応募先との適合性も見られます。
一方で、短期間の転職が何度も続いている場合は、「またすぐに退職するのではないか」と確認される可能性があります。そのため、履歴書の職歴と職務経歴書の内容を一致させ、転職理由に一貫性を持たせることが必要です。
たとえば、次の点を説明できれば、転職回数だけに注目されにくくなります。
- それぞれの職場で何を経験したか
- 転職によってどのようなスキルを得たか
- 今回の応募先を選んだ理由は何か
- 入社後にどのような仕事で貢献したいか
- 長く働くために、前職までの転職から何を学んだか
結婚・出産などの予定は履歴書に書くべき?
結婚や出産など、将来の予定を履歴書に自分から詳しく書く必要はありません。履歴書では、現在の職歴、保有資格、応募先で活かせる経験を正確に伝えることに集中します。
ただし、勤務時間、勤務地、入社可能日など、仕事の条件に関係する希望がある場合は、本人希望欄などに具体的に記載します。たとえば「入社可能日は〇月以降」「勤務時間は求人票の条件を希望」といった形で、働くうえで必要な情報を伝えます。
提出前に確認するポイント
履歴書を提出する前に、転職回数そのものではなく、職歴の正確さと説明のつながりを確認します。
- 在籍した会社を省略していないか確認する
- 入社年月と退社年月が雇用契約書や職務経歴書と一致しているか確認する
- 会社名や部署名を正式名称で記載する
- 短期離職や空白期間について、面接で説明できるようにする
- 応募先で活かせる経験を、志望動機や職務経歴書で示す
- 誤字脱字や記入漏れがないか確認する
転職回数が多いことだけを理由に、職歴を削除したり、年月を調整したりするのは避けてください。まずは実際の在籍期間を履歴書に正しく書き、そのうえで「なぜ転職したのか」「次の会社で何をしたいのか」を一貫して説明できる状態にしておくことが、20代の転職では重要です。







